【恐怖感指数】VIX指数と株価の関係性

世界の経済が危機に陥った時に注目される「VIX指数」というものをご存じですか?


昨年から続く新型コロナショックでも急上昇したことで、一部報道でも取り上げられていました。

 

投資家不安を示すVIX指数が75.47に急伸 金融危機以降で最高に|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2020/03/vix7547.php


今回は、株式市場の動向を読み解く上での重要な指数で、株式市場のドキドキ感を表す「恐怖感指数」とも呼ばれるVIX指数について解説します!
VIX指数を知っておくことで、株式市場の先行きを予測するのに役立ちますので、是非最後まで読んでみてくださいね!

VIX指数とは?

VIX指数とは「Volatility Index(ボラティリティ・インデックス)」の略で、直訳すると「volatility=不安定さ、変動性」を表す指数です。


米国の代表的な株価指数で、GAFAを中心としたアメリカの代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し指数化した「S&P500」のオプション取引の値動きを元に算出・公表されているのがVIX指数で、一般的にこの数値が高いほど、投資家が先行きに不安を感じているとされていることから「恐怖感指数」と呼ばれています。

VIX指数が大きく変動した事例

以下はVIX指数とS&P500のチャートです。

 

※Tradingviewチャートを基に弊社作成


昨年3月にはコロナショックの影響でVIX指数は85を超えました。
VIX指数は通常10〜20の範囲内で動くとされ、30を超えてくると警戒領域といわれています。
VIX指数が80を超えたことは、2008年のリーマンショック以来ですので、コロナショックで市場のドキドキ感はピークに達していたということですね!


全体的に見ても、VIX指数が大きく動いた後に、S&P500も大きな値動きを見せていることもわかりますね!

 


上の表で過去にVIX指数が大きく動いた出来事をまとめています。
相場が下落し相場の変動性が高まるとVIX指数は高くなります。


その中でもリーマンショック、コロナショックは群を抜いていますね・・・。

VIX指数は日本にもある?

実は、日本にもVIX指数と同じような恐怖感指数として、「日経平均VI」という指数があります。


日経平均の変動性が高まると見る投資家が増えると日経平均VIは上昇し、変動性が低くなると予測されると 低下します。


下記が2020年~のチャートになりますが、やはり日経平均VIが上昇すると、日経平均自体も下落していますね。
30が一つの目安とされていて、30を上回り続けると株価急落しやすい傾向にあります。


コロナショックで日経平均VIは46まで急上昇しましたが、過去には2008年のリーマンショックで92、2011年の東日本大震災の時には70付近まで上昇しています。

 


このように日経平均が下落するときには日経平均VIは急上昇するため、この2つの指数は逆相関の関係にあると言われています。

まとめ

いかがでしたか?


VIX指数や日経平均VIは市場のドキドキ感がダイレクトに反映される指数ですので、今後の相場のがどう変動するかはざっくりとこのように予測する事ができます。

VIX指数が上昇している ・・・ 市場の先行きが不透明で株価が乱高下する事が予測できる。金利が下がるかも?
VIX指数が低くなれば    ・・・ 市場の見通しが立ち、株価が安定する事が予測できる。金利上昇するかも?

是非、ご活用ください!

 


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