【企業型DC】やらないとヤバい!?転職時の移換手続きについて

企業型DCの移管

今回は、既に企業型DCを導入している企業にお勤めの方が転職される際に必ず押さえておいてほしい「移換」の手続きの重要性について解説していきます。

 

企業型DCの導入企業から転職する際には、掛金の移換手続きが必要になるのですが、この手続きを忘れてしまって損をしている人が思いの外多いようです。

終身雇用が崩れ、雇用の流動性が高まっている近年、転職・退職時に企業型DCの移換手続きを忘れて放置状態となっているお金、いわゆる「放置年金」の金額は2400億円に上り、ここ5年間で7割増えています。

 

今回の記事では、転職先別の企業型DCの移換先を確認したうえで、もしこの手続きを忘れてしまうとどうなるのか?について解説していきます!

 

「放置年金」をお持ちの方は、是非ご確認いただいて、対策を講じていきましょう!

企業型DC導入企業から転職する際の移換先(転職先別)

まず、転職先別に企業型DC導入企業から転職をする際の手続きの流れについて確認してきましょう。

概ね以下の通りです。

 

全てのケースにおいて共通しているのは「退職後6ヵ月以内」に手続きを行う必要がある点です。

企業型DC導入企業への転職する場合・・・企業型DC or iDeCo

企業型DC導入企業から同じく企業型DCを導入している企業へ転職する場合は、手続きをすることでそのまま企業型DCへの拠出を継続できます。

また、個人型のiDeCoへの移換も選択することができます。

 

※企業型DCとiDeCoの比較について知りたい方はコチラ!

 

企業型DC未導入企業への転職、自営業者、公務員、専業主婦(夫)になる場合・・・iDeCo

その他のケースにおいては、基本的にiDeCoへの移換という形になります。

iDeCoの場合、職業によって掛金の上限が変わりますのでご注意ください。

 

 

 

※参考

 

手続きをしないとどうなる?

転職して6ヵ月以内に手続きを行うことで移換が行われるため、本来は問題の無いものなのですが、もし書類の提出等を忘れて手続きをしていなかった場合はどうなるのでしょうか?

 

企業型DCの掛金を含む、資産の移換手続きを忘れて放置された年金については、国の機関の一つである「国民年金基金連合会」へ自動移換されるしくみとなっているのですが、こうなってしまうと非常に損となってしまうことを知っていますか?

国民年金基金連合会に自動移換されると・・・?

移換処理が行われなかった年金資産、いわゆる「放置年金」については国民年金基金連合会に自動移換されるのですが、ここに移換されてしまうと様々なデメリットが発生してしまいます。

 

  • 移換時に国の管理に変更する手数料がかかる ・・・ 4,348円
  • 毎月手数料が引かれ続ける ・・・ 52円
  • 再び企業型DC、iDeCoへ移換する際の手数料 ・・・ 1,100円

様々なシーンで手数料(しかも結構痛い)が発生することに加え、自動移換されている間は確定拠出年金の通算加入者等期間(10年以上ないと60歳から受け取れない)にならず、受給が遅れる可能性がある上、資産はすべて現金の状態で管理され、運用もできません。

置いておくだけでお金が減っていく状態に突入してしまうため、6ヵ月以内に移換手続きすることは絶対に忘れないでくださいね・・・!

 

自動移換された場合の対策

移換手続きを忘れて、国民年金基金連合会に自動移換されてしまった(された可能性がある)ケースにおいて、新たに企業型DC or 個人型確定拠出年金(iDeCo)の口座を開設し、本人情報(基礎年金番号・性別・生年月日・カナ氏名)が一致する場合、自動的に新しい口座に移換されることがあります。

しかし、これも絶対ではないためかならず移換手続きは行うようにしてください。

 

自動移換されているかも?と思った方は、国民年金基金連合会に問い合わせをしてみてください。

 

※国民年金基金連合会お問い合わせ先

TEL : 03-5958-3736

参考URL:https://npfa.or.jp/org/purpose.html

まとめ

いかがでしたか?

今回は転職時の企業型DCの移換手続きについて解説いたしました。

 

手続きを忘れてしまった場合のデメリットが結構痛いので、ご自身で手続きすることを必ず覚えておいてくださいね!

 

 

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