【人気商品ランキングは?】企業型拠出年金の運用商品を解説!
投稿日:2022.12.17
既に企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入している企業にお勤めの方が最初に頭を悩ませるのが、数多く用意されている運用商品から掛金をどの運用商品に配分するか?ということ。
SBIベネフィット・システムズが提供する「SBIぷらす年金企業型」が取り扱いをしている運用商品だけでも33商品もあるため、今まで投資をしたことがなかった人にとって、この中からいくつかをピックアップして運用することは容易ではないでしょう。
今回は「SBIぷらす年金企業型」にて取り扱いのある商品を例に、どんな商品があるのか?またはどんな商品が買っている人が多いのか?ということから、配分指定をどのように見直すべきか?について解説していきます!
是非最後までお読みください!
目次
企業型確定拠出年金の運用商品を確認!
元本確保型と元本変動型
2022年10月時点で「SBIぷらす年金企業型」で用意されている運用商品はトータル33本有り、その内訳は元本確保型商品が2本、元本変動型商品が31本となっています。
- 元本確保型 ・・・ 積み立てた元本が保証されているタイプの商品(定期預金、保険など)
- 元本変動型 ・・・ 積み立てた元本が運用状況により変動するタイプの商品(投資信託など)
元本変動型の商品のラインナップが圧倒的に多いですね。この傾向は基本的にどの会社の企業型確定拠出年金でも同様です。
資産運用を学びながら老後の資産を準備していくという企業型確定拠出年金の制度の性格上、一応元本確保型の運用商品も用意しているものの、基本的に元本変動型の商品の選択肢が広がるように制度の設計がなされています。
運用商品ごとのメリットとデメリット
元本確保型と元本変動型、それぞれの運用商品のメリットとデメリットを整理しましょう。
元本確保型
メリット
元本割れのリスクがない。
デメリット
低金利のため資産を大きく増やせない。
元本変動型
メリット
運用次第で資産を大きく増やすことができる可能性がある
デメリット
元本保証がない
どんな運用商品が選ばれているのか?
これらを踏まえて、実際に企業型確定拠出年金(企業型DC)で運用を行っている人が、どのような運用商品を選択しているのかを見ていきましょう。
元本確保型をほぼ半分の人が選択しているが・・・
まず実情として、企業型確定拠出年金で拠出されている資産の残高ベースで、元本確保型の運用商品の割合が47.8%(2020年時点)を占めています。
「SBIぷらす年金企業型」で33本用意されている運用商品の内、わずか2本の元本確保型の運用商品に拠出すされている金額が全体のほぼ半数・・・と考えるとスゴイですね。
企業型DCは老後の資産形成の為の企業年金制度であり、導入している事業主も制度導入時にる掛金の水準とモデル給付額を検討するために、退職までの期間の平均運用利回りを設定することがあるのですが、事業主の想定利回りの平均は1.97%です。
対して、元本確保型の運用商品の金利は概ね0.1~0.15%程度(「SBIぷらす年金企業型」で用意されている商品の場合)となっており、想定利回りには全く届かず、元本確保型商品では老後の資産の準備は不可能となっています。
企業型DCを導入している事業主には、従業員への投資教育を実施することが義務とされているため、金融リテラシーが高まることで今後元本確保型の運用商品の拠出割合は減っていくことと予想されますが、この記事をご覧の方で企業型DCの運用商品に元本確保型の商品を選択されている方には、一度運用商品の見直しを検討されてはいかがでしょうか?
元本変動型の人気商品ランキング
次に、元本変動型の運用商品の中で、どんなものが良く買われているのか?見ていきましょう。
「SBIぷらす年金企業型」元本変動型商品 掛金増加額上位商品(2022年10月)
1 ・・・ SBI-V S&P500インデックスファンド
2 ・・・ ニッセイ外国株式インデックスファンド
3 ・・・ SBI・全世界株式インデックスファンド
上記ではベスト3を挙げましたが、ベスト10まですべての運用商品が国内外のインデックスファンドとなっています。
企業型DCは長期投資が前提となっている制度の為、アクティブ型と比較して手数料を安く抑えられるインデックスファンドを選んでリターンを得やすくする、という長期投資の際の鉄則が踏まえられたランキングの結果となっていますね。
参考になりそうな記事を貼っておきますので、投資信託の選び方がわからない!という方は是非ご一読ください。
まとめ
企業型確定拠出年金(企業型DC)は自ら運用する商品を選ぶ制度ですが、知識がないとついついリスクを一切取らない選択肢を取りがちであるというのが現状であるようです。
「働いている会社で企業型DCが導入されているけど、そもそも投資なんてしたことないし・・・」という方は、まずは本サイトの「投資の大原則」カテゴリのコラムを順番に読んでいただき、投資の重要性や基本となる考え方に触れてみてはいかがでしょうか?
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