【イベントレポート】西南学院高等学校で「おかねの授業」を実施
投稿日:2022.12.19
2022年12月、アーリークロスは福岡市内にある西南学院高等学校の皆様のマネーリテラシー向上を目指した「おかねの授業」を、民間企業では初めて実施しました。
開催の経緯
2016年に日本において初めて「金融リテラシー調査」という大規模な調査が行われました。その結果、日本はアメリカと比較して10%、英国やドイツと比較しても7~9%下回っており、日本人の金融リテラシーは先進国の中で低い水準にあることが明らかになっています。
また、成人年齢が18歳に引き下げられ、金融トラブル回避や、少子高齢化に起因する年金問題に対応する資産運用に関する知識の習得など、若い年代から金融リテラシーを身につけておく重要性が高まっていることから、2022年度より高校の家庭科において金融教育が必修化されました。
しかしながら、金融教育を行う家庭科の先生にとっても資産運用や金融の分野を教えることは難易度が高く、指導に困っている教育機関が多いという課題も存在しています。
そこでこの度、お客様の金融リテラシー向上を目指して活動する弊社として協力を打診した結果、福岡市内の高校において「おかねの授業」を実施する運びとなりました。
授業の内容について
【開催場所と日時】
開催日 :2022年12月8日(木)~ ※1年生の皆様を対象にクラス毎に実施
開催場所:西南学院高等学校(福岡市早良区百道浜1-1-1)
【授業内容】
家計管理、資産形成、金融トラブル、金融投資、自己投資について
→高校家庭科で学ぶ金融教育の内容(金融庁の指導教材)を基にお話をしました。
【講師】
花城 大地
福岡県出身。九州大学卒業後、三菱UFJ信託銀行入社。
個人顧客の資産管理、相続対策などに携わった後、市場(運用)部門に異動。主に外国資産への投資運用業務で、1兆円を超える資産運用を経験。
機関投資家の運用を経験し、自分が携わる人々にその知識を還元し役立てたいと思い、アーリークロスにジョイン。個人の年金問題解決の手段としての資産形成や投資教育、ライフプランの設定などの業務に従事。
授業風景
1クラスにつき2時限分のお時間をいただき、授業をさせていただきましたが、初めて聞いた内容であった生徒の方も多かった様子で、授業の合間は多くの生徒の皆様が花城に質問をされていました。
同時に、生徒の皆様がiPadを使って熱心にメモを取っている様子も、筆者を始め弊社スタッフ一同、初めて見る光景で、西南学院高等学校の教育レベルの高さにも終始驚かされました。
また、今回の授業はTVメディア様から取材をしていただきました。
後日放送予定とのことですので、放送日時が決まりましたら改めてお知らせいたします。
生徒の皆様の感想(抜粋)
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本来であればお金を払って聞くような話をこの機会に聞けてよかったと思う。今のうちにお金について深く知ることによって大人になったときに大きな損をするというようなことがないようにできるから、きちんと勉強していきたいと思った。
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今回の授業で初めて自分は投資のことについて知ることができました。投資とはお金を何かしらのものに変えて保存してすること。これくらいは自分も知っていましたが、どうやってお金を得ることができるのかやどういう投資形態が危ないのかなど知らないこともいっぱいありとても勉強になりました。
- 昨今の成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ生活の選択肢が大きく増えるようになります。悪徳業者達はそこをついて騙そうとするため注意が必要です。投資をする上で何を信じて何を信じないのかそういう見分け方を教えてくれたのはとても助かりました。
- やはり、花城先生が何度も言っていた「楽して、短期間で、たくさん稼げる投資はない」という言葉です。YouTubeなどで「楽して、短期間で、たくさん」という言葉は動画のサムネイルなどで何度も見ていて、それをどことなく信じていた自分がいたので、その考えを改めることになって、印象に残った。
今回、高等学校では初の試みとなった金融教育ですが、皆様から非常にポジティブな感想をいただき、改めて実施する社会的意義があると再認識した取り組みでした。
今後も社会全体の金融知識向上に寄与できるよう、今後ともこのような活動を継続して実施してまいります!
おかねの授業についてご興味のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください!