【天神ビッグバンとは?】福岡市の経済について解説!
投稿日:2021.11.26
写真提供:福岡市
九州最大の都市であり、当社の本拠地でもある福岡市。
福岡市に在住の方は何となく実感されているように思いますが、今、日本の中でも福岡市の経済は元気です。
今回は、そんな福岡市の経済の状況と、福岡市が進めている経済施策について解説し、これからの福岡市の経済の見通しについて解説していきます!
福岡市にお住まいの方はもちろん、福岡市の経済の状況を知りたい方、是非お読みください!
福岡市の経済の概況
写真提供:福岡市
近年の福岡市の経済はどのように成長しているのでしょうか?
いくつかのデータとともに見ていきましょう!
人口増加率
「人口が増える=経済規模が拡大する」といえますので、人口がどの程度増えているか?は都市の経済がどの程度拡大しているか?の分かりやすい指標になります。
2015年~2020年における、全国の政令指定都市の人口増加率は以下のとおりとなっています。
福岡市の人口は、日本の政令指定都市の中で増加数、増加率ともに1位です。
2015年~2020年で日本全国で経済が一番発展した政令指定都市は福岡市だった!といえます。
開業率・企業誘致件数
人口が増えている背景には、福岡市に仕事が集まってきている点にあります。
福岡市の開業率は3年連続で全国1位!
企業誘致件数も8年連続で50社を超えています。
企業(=雇用)を増やして、人口増加→経済を活性化させるということに成功しているのが、福岡市なのですね!
出典:Fukuoka Facts | データでわかるイイトコ福岡
http://facts.city.fukuoka.lg.jp/
福岡市の施策「天神ビッグバン」とは?
写真提供:福岡市
福岡市は、ここまで企業の誘致や開業数が伸びて、人口が増加している理由は、福岡市の経済施策にあります。
福岡市に住んでいる方は、近年よく聞くようになったと思いますが、福岡市の天神地区を中心に「天神ビッグバン」という再開発プロジェクトが進行中です。
概要は以下の図のとおりです。
出典:福岡市
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/shisei/20150226.html
国家戦略特区による「航空法高さ制限の特例承認」や福岡市独自の容積率緩和制度などにより、福岡市の中心部である天神地区を中心に、既存の施設のオフィスビルや商業施設への建て替えが進んでいます。
これにより企業誘致がしやすい環境の整備が着々と行われてきています。
また、スタートアップ支援施設や制度の拡充などにより、開業がしやすい環境づくりも行われてきました。
そんな中、アメリカIT大手グーグルの日本法人が、福岡に拠点を開設するのではないか?という報道も出てくるなど、福岡市の注目度は益々上がってきています。
※米グーグル、福岡に進出 東京に次ぐ拠点開設へ IT技術者勤務 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20211030/k00/00m/020/067000c
経済成長に伴う副作用について
写真提供:福岡市
福岡市の経済成長が続き、人口が増加していく事で、今後懸念されてくることもあります。
物価の上昇
現状、福岡市は日本の中で「都市の割に物価が安い」点がアドバンテージとなっていましたが、今後人口増加が進むにつれて、そのメリットが失われていくという懸念があります。
実際に、2020年の地価上昇率は福岡市が初めて全国1位となりました。
※福岡の地価上昇率が初の全国1位 大都市と違う事情とは [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP3S0G9NP3LTIPE04M.html
住居の需要が高まってくるにつれ、マンション価格の上昇が見込まれるため、この流れは当面続いていくものとみられています。
交通渋滞
人口の増加に伴い、自家用車の増加による交通渋滞の悪化も懸念されています。
「天神ビッグバン」の施策の中にも、地下鉄の利用促進、都心循環BRTの形成など、公共交通機関の拡充が盛り込まれていますが、都市の拡大とこれらの公共交通機関の整備が渋滞対策としていかに効果を発揮できるか?は今後の注目ポイントとなってきそうです。
まとめ
写真提供:福岡市
いかがでしたか?
今回は近年注目を集めている福岡市の経済の状況について解説していきました。
日本経済全体で見ると、世界と比べてどうしても見劣りしてしまいますが、その中において福岡市の経済成長は更に加速していくと見られているため、今後どのように成長していくのか楽しみですね!
今後の福岡市の行方に注目していきましょう
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