【投資の大原則⑤】資産分散と種類分散について【卵は一つのカゴに盛るな】
投稿日:2022.07.13
前回は、投資の大原則である「長期」と「分散」のなかの「分散投資」について、その仕組みについて説明させていただきました。
今回は、「分散投資」の具体的な方法として
- 資産分散
- 種類分散
この2つについて説明していきます!
「卵は一つのカゴに盛るな」
以前の記事でお話しした投資の大原則は「長期」と「分散」です。
「分散」して配分を決めることで、投資が成功するかどうかの9割が決まります。
では、どのように分散させれば良いのかを具体的に説明していきます。
資産運用において、とても有名な
「卵は一つのカゴに盛るな」
ということわざがあります。どういう意味なのか?というのは以下の通りです。
・「卵は一つのカゴに盛るな」の意味
「大事なたまごを一つのカゴに入れていた場合、そのかごを落としてしまった時は全ての卵が割れてしまいますが、別々のカゴに入れていた場合は、一つのカゴを落としてしまっても別のカゴに入っている卵は割れないため、より安全ですよ」
という分散投資の効果を、卵に例えて説明しているものになります。
この「卵は一つのカゴに盛るな」ということわざを基に、「資産分散」と「種類分散」という2つの分散投資の手法を見ていきましょう。
分散その1【資産分散】
分散投資1つ目の考え方は「資産分散」です。
仮に、おでん会社とアイスクリーム会社の2つの会社の株を取得した際の例を見ていきましょう。
暑い年となればアイスクリームが売れ、会社の売り上げが上がり、株価も上がりますが、おでん会社は売り上げが落ち、アイスクリーム会社と逆の動きをします。
寒い年となればおでんが売れ、おでん会社の売り上げが上がり、株価も上がりますが、今度はアイスクリーム会社の売り上げが落ち、また、おでん会社と逆の動きをします。
もし、アイスクリーム会社の株しか持っていなかったら、寒い年になると株価が落ちて、資産が減ってしまうということになってしまいます。
そのためにおでん会社の株も買っておく必要がある!といったことをイメージしていただくと、分かりやすいかと思います。
たまごの例のように、一つの株しか持っていない場合は、暑い年と寒い年で振れ幅が大きいですが、2つの会社の株を半分ずつ持っている場合は暑い年にも、寒い年にも対応できます!
では次に、アイスクリーム会社と扇風機会社の2つの会社の株を取得した際はどうでしょうか?
この2つの会社の株を半分ずつ持っていたとしても、どちらも暑い時に売り上げは良く、寒い時には売り上げが減るので、半分ずつ持っていたとしても、振れ幅は大きいままです・・・。
このように、分散投資をする場合は、異なる値動きをするものを組み合わせて、振れ幅を安定させることが最も効果的といえます。
一般的に「株式」と「債券」は異なる動きをするので「株」と「債券」両方を持つことはバランスが良い!とされています。
このように、異なる値動きをするものを組み合わせて投資を行うことを「資産分散」といいます。
分散その2【種類分散】
また、もう一つの分散投資の手段として「種類分散」というものもあります。
先ほどのアイスクリーム会社と、おでん会社の例で説明すると、それぞれ1社ずつの、合計2社の株しか持っていない場合と、それぞれ3社ずつ持っておく場合とでは3社ずつ持っていた場合の方が、さらに安定します。
同じ金額を投資する際にも、おでん会社のうちの1社にのみ投資をした場合だと、その会社が仮に倒産したら投資した金額が全額無駄になってしまいますが、同じおでんを売っている会社でも、仮に3社で分けて投資をしていれば、被害が3分の1で済みます。
このような分散投資の手法を「種類分散」といいます。
もういちど、「分散」を意識しよう!
もちろん個別株を持つということは、その企業が成長するのかどうかを見極める必要がありますが、こういった資産分散や種類分散をすることで振れ幅を安定させる事が可能となります!
「どの企業が成長するか見当がつかない・・・。」
といった方には投資信託をおすすめします!
プロが成長の期待できるものを見極め、「資産分散」や「種類分散」をしてくれている商品を買う事ができます!
「今から投資を始める」という人は、まず「分散」をしっかりと意識し、すでに始められている方は、もういちど「資産分散」や「種類分散」ができているか?を再確認する必要があります!
いかがでしたか?
今回は分散投資の中でも、「資産分散」及び「種類分散」について解説いたしました!
次の記事では投資の大原則「長期」と「分散」の「長期投資」について解説していますので、ぜひお読みください!
ご覧ください!
ご自身の状況に応じたアドバイスを貰いたい!という方は、無料相談を行っていますので、まずはお気軽にアーリークロスにご相談ください!