【投資の大原則④】分散投資とは?わかりやすく解説!
投稿日:2022.07.01
前回は「お金を働かせること」の大切さについてお話させていただきました。
とはいえ、「投資なんてしたことないし、失敗したらどうしよう・・・。」と思われる方も多いことでしょう。
そんな方の為に、今回の記事では投資においてとても重要な「分散投資」というものについて解説していきます!
まずは「分散投資」というものについて理解を深めていきましょう
投資の大原則は「長期」と「分散」
投資って負けるイメージが強くて怖い・・・。
そう思われている方も多いと思います。では「なぜ投資して負けるのか?」をご説明します。
投資の大原則はズバリ「長期」と「分散」です。投資をして負けるということは、このどちらかが守られていない可能性が非常に高いです!
特に分散というのは、運用実績の9割を決める!と言われています。投資を始める段階で既に、成功するかどうかは9割決まっているということです。
「いつ買って、いつ売るか?」
「どんな銘柄を買うか?」
は、そこまで重要ではないということです。
分散投資のお手本「GPIF」について知ろう!
ただ、いきなり分散投資!と言われても、どのように分散させたらいいのでしょうか?
ここからは、事例として私たちの年金の一部を運用している「GPIF」を例にして見ていきましょう!
GPIFとは、将来の年金が不足した時のために、国に代わって年金を運用している会社で現在、「世界最大の機関投資家」と言われており、運用している金額はケタ外れの170兆円です!
すごい金額ですよね(笑)
GPIFの収益は2001年 → 2020年の19年間(もちろん、2008年に起きたリーマンショック、さらにはコロナショックをも含めて!)年率にすると3.09%ずつ増えています!
19年間の収益額は、なんと累積で74.9兆円です・・・!
※参考 : 年金積立金管理運用独立行政法人
しかし、メディアでは損失が出た時にしか取り上げられないため、GPIFがこんなにも利益を生み出していることを知らなかった方も多いのではないでしょうか?
仮に、1年間GPIFの真似をして100万円投資すると・・・30,900円の利息がつくということになります。
銀行に同じ100万円を預けた場合は10円しか増えませんので、約3000倍の差が生まれます!
正に、「お金が働いている」という状態です。
GPIFの目標は賃金上昇率 + 1.7%ですので、通年で見るとこの目標もクリアしてます。私たちの支払っている社会保険料を元に運用しているので、失敗するわけにはいきません。
リスクを最大限抑えつつ、狙った目標をクリアしているので、正に投資が成功していると言えます。
GPIFの分散投資の仕組み
ここまでは、GPIFの実績について説明してきましたが、ではGPIFは一体どんな運用をしているのでしょうか?
実は、GPIFはすごくシンプルに投資の大原則を守っているだけで2つのことしかしていません。
- 長期計画であること・・・将来の年金の足しとして使う予定のため、長期間での運用計画を立てています。
- 分散させている
成功するかどうかの9割を実践していますね。
さて、ここからが大事です。
GPIFでは、4つの資産でしか運用しておらず何の資産を何%買うか?を事前に決めています。
現在は
- 国内債券
- 国内株式
- 外国債券
- 外国株式
これらの投資商品を25%ずつで運用しています。つまり
「4つの資産を均等に長く持つ」
だけで運用を成功させています。思ったよりシンプルですよね!まとめますと、
「4つの資産を事前に決めた配分で長く持つ」
これだけで、18年という期間で70兆円の収益を出しています。
このGPIFの例は非常に分かりやすく、公に情報を開示しているためこれまでの実績や、現在のについては、すぐに確認できます!
※管理・運用状況|年金積立金管理運用独立行政法人
https://www.gpif.go.jp/operation/
私たちが実際に投資を始める場合も、全く同じ事が言えます。GPIFが特別な運用をしているわけではありません。
分散し、配分を決めれば、そこで9割の結果が決まります。
「分散し、長期間持つ」
これだけで投資を成功させる確率は大幅に上がり、あとは、どれだけ収益を上げられるかが問題になってきます。
本当の投資を実践しよう!
勝つか?負けるか?の投資は、投資ではなくギャンブルです。いくら増えるのか?そしてそこに影響する物は何があるのか?を事前に考え、長い目で実践していく事こそ、本当の投資です。
まずは
- 目標を決める
- 分散させる
- 配分を決める
以上を考える必要があります。
もし、今すぐリスクを抑えて投資を始めたいのであれば、GPIFと同じ配分で考えて見るのはとてもいい事です。
ただGPIFは、リスクをとにかく抑えた配分にしているため、もっと自分にあった配分に見直して、さらに長い期間をかけることで3%以上の運用利回りは十分期待できます!
分散についての詳しい話、どれぐらいの収益が期待できるのかは、別の記事で解説しますので、知りたい方、実践してみたい方はご覧ください!
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