【年始におさらい!】2021年の経済振り返りと2022年の展望

新年あけましておめでとうございます!


2021年も終わり2022年に向けてスタートダッシュを切りたいところですが、今回は2021年の日本の株式市場を見ながら、2022年はどんな年になっていくことが考えられるか?解説していきます!


全体的にコロナに翻弄されながらも、バブル経済以来に日経平均株価が3万円台を一時回復したり、色々なことがあった日本の株式市場はどうだったのか?というおさらいとともに、2022年の経済の動向をつかんでおきましょう!

 

日経平均株価から2021年を振り返る

2021年は年間を通してコロナウイルスの話題が世の中を支配した1年でしたが、日経平均株価は年間を通じてどのように推移したのでしょうか?


2021年の日経平均株価の推移は以下の通りです。

 

 

上図を見て驚いた方も少なからずいらっしゃるかと思いますが、年間で見ると日経平均株価は4.9%の上昇という結果でした。

2021年の主な出来事まとめ

次に2021年にあった主なイベントを月別に見ていきましょう。

 

2021年の出来事(11月まで)


1月 ・・・ バイデン政権発足(米)
2月 ・・・ ワクチン接種開始(日)
3月 ・・・ 約2兆ドルの経済対策(米)
4月 ・・・ 緊急事態宣言 3回目(日)
5月 ・・・ ワクチン大規模接種開始(日)
6月 ・・・ 1兆ドルのインフラ投資(米)
7月 ・・・ 東京五輪(日)
8月 ・・・ 金融緩和終了懸念(米)デルタ株の感染拡大懸念(世界)
9月 ・・・ 菅政権退陣(日)、恒大集団問題(中)
10月 ・・・ 原油価格高騰(世界)恒大リスク緩和(中)
11月 ・・・ オミクロン株流行(世界)


こうして日経平均株価に影響したであろう出来事を挙げていくと、まず気づくのが、日本国内の出来事よりも日中を中心とした海外の動向に日本国内の株価が影響を受けていることの方が多いということがお分かりいただけると思います。


それでも、今年最も日経平均株価が最高値をつけたのは、菅義偉前首相が自民党総裁選への不出馬を表明した9月でした。
この出来事をきっかけに、日経平均株価は急騰し、31年ぶりの高値となる3万0670円まで上昇したことは記憶に新しい出来事でしたね。
しかし、その直後に中国の恒大集団問題が顕在化したことで、まもなく日経平均株価も急落してしまいました・・・。


逆に、今年最も日経平均株価が最安値をつけたのは、世界中でデルタ株の感染拡大が騒がれだした8月のことでした。
世界的に社会不安が広がったこのタイミングで、日経平均株価も年初来安値の2万7013円をつけました。

緊急事態宣言の影響は?

ここで一つ面白いデータをご紹介します。

 


上図の赤い期間は、2021年に計3回発令された緊急事態宣言を示しています。


緊急事態宣言期間中は、時短営業もあり、国内の消費も落ち込み、実体経済は間違いなく冷え込んでいたため、日経平均株価に大きな影響を与えたのではないか?と思われたのですが、宣言期間中にも日経平均株価が上昇している局面が多く見られ、必ずしも大きな影響があったとは言い難いチャートとなっています。
これはいったいなぜなのでしょうか?


これは、株価は一般的に先行指標と呼ばれていて、将来の見通しを基に値動きをする性質を持っているためです。
先ほどの出来事を見てみても、将来に期待が持てる出来事があれば上昇し、先行きの不安を感じさせる出来事が起きると下落していますね。


このため、実体経済に大きな影響を与えた緊急事態宣言の期間中でも、日経平均株価に与えた影響は、さほどではなかったと考えられています。

 

※チャート:Tradingview(https://jp.tradingview.com/)を基に弊社作成

2022年の株式市場はどうなる?

ここまでは2021年の株式市場の話をしてきましたが、2022年の株式市場は一体どうなっていくのでしょうか?
2022年、注目すべきポイントを2つご紹介します。

 

 

インフレとFRB利上げ

2021年は世界的にインフレが進行した1年でした。
2021年の11月のアメリカの消費者物価指数が前年同月比で6.8%と、39年ぶりの高い水準で上昇を見せました。


これ以上の物価の上昇をを抑制するため、2022年にFRB(アメリカの中央銀行)利上げに踏み切る公算が高まっています。


利上げによって債券の魅力が上がり、相対的に株式の魅力が下がることで、一般的に株価は下落します。
アメリカの中央銀行であるFRBの利上げは、日本の株式市場にも大きく影響します。


一体どのタイミングでアメリカは利上げに踏み切るのか?どの程度利上げをするのか?
2022年の日本の株式市場を見ていく上で、最も注目すべきポイントです。

 

 

コロナウイルス

2つ目はやはりコロナウイルスです。


足もとではオミクロン株の感染も世界で広がっており、経済活動の正常化もまだ時間がかかると予想されています。特に旅行関係の業界がコロナ前の状況に戻ることは、まだまだ相応な時間を要すると予想されます。
先ほど挙げたFRBの利上げもコロナウイルスの状況によってどのタイミングで行われるのか?不透明な状況ではありますので、コロナウイルスの世界的な感染状況も引き続き注視していく必要があります。


以上が2022年に株式市場に大きな影響を与えると予想されるポイントです。
ぜひ記憶の片隅に入れておいてくださいね!

まとめ

いかがでしたか?


今回は日経平均株価を見ながら、2021年の株式市場の振り返りと2022年の注目ポイントについて解説いたしました。


資産運用をする上で注目すべきポイント、是非覚えておいてくださいね!

2022年もよろしくお願いいたします!


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