保険について② -貯蓄型保険ってどうなの?-

前回は「保険」の一つとして、医療保険について説明しました。

 

前提として、保険とは、そもそも保障を買うためのものです。
従って、保障が既に足りているのであれば、保険も必要ありません。
「未来の資産形成」「保障」分けて考えるべきなのです。

 

※こちらも併せてご覧ください!

 

それを踏まえたうえで、今回は生命保険の中でも、終身保険、養老保険、学資保険などのいわゆる「貯蓄型保険」というものについて考えていきましょう。

 

生命保険の掛金の種類

生命保険は、掛金(払う保険料)の種類で2つに分けることができます。

 

  • 掛け捨て型
  • 貯蓄型

 

それぞれ、その内容を見てみましょう。

 

掛け捨て型

掛金が戻ってこないタイプの保険です。
万が一の保険機能のみがついているため、掛金は低く抑えることができ、期間にも縛られないため、ご自身のライフスタイルに対する備え(お子様がいる家庭で、万が一、ご自身が事故、急病などで死んでしまった時に備えるなど)としての役割、つまり

 

「必要な時に必要な保障をつける」

 

という、保険本来の使い方をするのであれば、掛け捨て型の保険を選ぶのがベストといえます。

 

貯蓄型

掛金が返戻金で戻ってくるタイプの保険です。
病気や怪我などのトラブルが発生しなくても

 

  • 契約が満期を迎える → 満期保険金がもらえる
  • 途中で解約した場合 → 解約返戻金がもらえる

 

となっていて、投資の側面もある保険といえます。

 

貯蓄型の保険は、満期時の元本保証はされていますが、保険会社が集めた掛金を元手に投資して得たリターン「一部」を返戻金として分配する仕組みの為、資産形成が目的であれば、つみたてNISAiDeCoなどを活用しながら、自分で資産運用をした方が、結果的にもらえる金額が大幅に多くなる可能性が高いです。

 

検証:貯蓄型保険は得なのか?

では、毎月1万円を30年間「貯蓄型保険」に掛けた場合と「掛け捨て型保険と投資信託を併用」して掛けた場合に、どの程度の違いが出るのか?検証しましょう。

 

貯蓄型保険の場合

まず、30年満期の貯蓄型保険に30年間掛けた場合、以下のようになります。

 

  • 払込保険料総額 : 360万円
  • 返戻金     : 396万円

※30年満期時返戻率:110%として計算

 

30年間でリターンは36万円となっています。

掛け捨て型保険+投資信託の場合

次に、30年間、千円の掛け捨て型保険を掛けて、残りの9千円を積立投資した場合です。

 

毎月積立額: 9,000円
積立期間 : 30年
リターン : 3%で計算


→ 最終積立金額  : 524万円(うち元本324万円)


※計算元:積立かんたんシミュレーション|楽天証券
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/


元本保証が無く、貯蓄型保険よりリスクはあるものの、
GPIFと同じように年率3%で運用した場合でも、30年で200万円の運用益が出ています。

まとめ

以上のように、あくまで保険は保険、投資は投資で分けて考えた方が、期待できるリターンが高いことが分かります。

また、こうした貯蓄型の保険は、早期解約してしまうと、多くの場合で支払った金額よりも少ない金額しか戻ってきません。

 

特に、「貯金よりはマシだから」といったうたい文句で学資保険に入っている人は注意が必要です!!

ライフスタイルに応じて、保険は必要なものですが、将来に向けてお金を増やしたい場合は、こうした保険ではなく、つみたてNISAiDeCoなどの活用をおススメします!


いかがでしたか?


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