保険について① -医療保険について考える-
投稿日:2021.06.03
目次
保険の種類について
以前、「保障について考える」という記事で
毎月払っている保障の内容を、未来のお金と併せて見直しましょう!
といったことを書きましたが、一般的に、多くの方が加入するであろう保険といえば、すごくざっくり分類すると
- 医療保険 (がん保険もここに含まれます)
- 生命保険 (学資保険もここに含まれます)
- 損害保険 (車・バイク保険や火災・地震保険など)
の3つに分けられます。
今回は、その中のひとつ「医療保険」について考えていきたいと思います。
日本人は、全員世界最強の公的医療保険に加入している
医療保険の定義
まず、医療保険とはどのようなものを指すのでしょうか?。
医療保険(いりょうほけん、Health Insurance)とは、医療機関の受診により発生した入院費や手術費といった医療費について、その一部又は全部を保険者が給付する仕組みの保険である。
※医療保険 – Wikipedia(2021年4月24日閲覧)
上記のように、病気になった時のかかる医療費に備える保険が医療保険である・・・という事です。
わが国の公的医療保険の保障内容
日本は国民皆保険で、国民健康保険or社会保険のいずれかに、ほとんどの人が加入しています。
わが国の公的医療保険は世界最強の医療保険だ!
とよく言われていますが、そういわれる理由について説明します。
医療費が3割の負担で済むようになっていることは、だいたいの方がご存じだとは思いますが、大きい病気やけがの場合、何十万、何百万と医療費がかかってしまうのではないか?とお考えの方もいるかもしれませんが、実はこれにも上限があるのです。
高額療養費制度
わが国の公的医療保険には高額療養費という制度があり、1カ月あたりの医療費の自己負担額に上限が設定されています。
つまり、入院などの必要がある病気やけがにかかった場合でも、1か月あたりで支払う医療費は上限以上の金額にはならない、という事です。
例えば、年収400万円の方の場合、医療費はざっくり月額10万円程度見ておけばOKという事です。
要するに、どんな病気に医療費がいくらかかるということを細かく見ていかなくても、高額療養費制度によって、原則いくらまで負担することになるか?がわかるようになっています。
平成29年の厚生労働省の患者調査によると、病気による平均入院日数は29.3日で、条件を35~64歳に絞ると21.9日となっています。
※出典:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/03.pdf
これを踏まえると、医療費として必要な金額は2カ月に跨いだとしても、20万円程度と考えておけばいいわけです。
傷病手当金(会社員)
更に、会社員のかたの場合は、病気やけがの為、仕事ができなくなった場合に、休んだ日から4日目~1年6カ月までの期間、給料の3分の2を目安に傷病手当金が支給されます。
急に働けなくなった場合にも、最初から保障がついている・・・(驚くべき手厚さですね)
以上のように、日本の公的医療保険には、病気やけがの医療費だけでなく、働けなくなった場合の保障までしてくれる制度になっていて、そんな医療保険にほとんどの日本人が加入してるんですね・・・(これは最強)
これ以上の保障が必要かどうかで、医療保険を考えよう!
さて、これまでの話を踏まえて、実際にどれくらいの人が民間の医療保険に加入しているのか?統計データをみてみましょう。
※出典:生命保険文化センター 平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」
https://www.jili.or.jp/research/report/pdf/h30zenkoku/2018honshi_all.pdf
世帯主なら8割以上が民間の医療保険に加入しているという状況なのですが、
おおむね
「みんな加入しているから」
「親の勧めで」
なんていう理由で、加入していませんか?
「保障について考える」の記事でも言いましたが、保険とは、そもそも保障を買うためのものです。
従って、保障が既に足りているのであれば、保険も必要ありません。
今回は公的医療保険の手厚さを見てきましたが、民間の医療保険に加入するかどうかについては、
「これ以上保障が必要か?」
を尺度にすると良いかもしれません。
ご自身のライフスタイルと照らし合わせて、医療保険にかけているお金の見直しを、この機会に考えてみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか?
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