株式について

「投資」という言葉を聞いて
多くの方が真っ先に思い浮かびそうな「株式投資」ですが
今回はその株式投資について説明します!

株式投資のしくみ

「株式」をざっくり説明すると・・・
企業が、事業を行うために必要な資金を投資家から集める際に
その見返りとして発行する証書の事をいいます。

 

企業の株式を持つ、つまり株主になると
その企業の株主総会に出席して意見を言ったり、重要な決議に投票し
賛成したり反対したりすることができる権利(議決権)が与えられます。

イメージとしては
株主になることで、その企業のオーナーになれる!
ということです。

 

一般的に、私たちは
証券取引所に上場(審査基準をクリアして、その証券取引所で売買することが認められる)
された株式を、証券会社を通じて売買することができ、このことを

「株式投資」

といいます。

 

株式投資のメリット

企業の株式を持つことで得ることができる利益は、主に以下の3つが挙げられます。

  • 配当金(インカムゲイン)
  • キャピタルゲイン
  • 株主優待

それぞれ説明していきます!

 

配当金(インカムゲイン)

株主は、企業が利益を上げた場合に、その一部を
「配当金(インカムゲイン)」
として受け取ることができます。

例えば、株式を持っている企業が1,000万円の利益を上げ、
利益の70%は内部留保(会社にとっておくこと)とし、30%を配当金とした場合
1,000万円の30%である300万円を株主同士で分け合うことになります。

 

 

キャピタルゲイン

企業の株式は証券取引所で取引されていることは、先ほどお話ししましたが
企業が成長し、価値が上がることで
その企業の株式の売買価格(株価)は上昇します。
企業の株価が、買った時よりも値上がりしたことによる利益の事を
「キャピタルゲイン」
といいます。

 

株主優待

上場企業の中には、配当金とは別に、自社の商品やサービスを
株式の保有数に応じて株主に提供しているところもあります。
これが
「株主優待」
です。

すべての企業が導入しているわけではありませんが
自社商品詰め合わせや商品、施設利用の割引券など
企業により様々な利益を受け取ることができます。

 

株式投資のリスク

一方で、株式投資にはリスクもあり、以下の4つが挙げられます。

  • 信用リスク
  • 価格変動リスク
  • 為替変動リスク
  • カントリーリスク

順番に説明していきます!

 

信用リスク

投資した企業が経営破綻してしまった場合には、持っている株式に価値がなくなり
紙くず同然となってしまう・・・といったことも有り
このことを信用リスクといいます。

2015年に民事再生法を申請し、上場廃止となったスカイマークの当時の記事です。

※スカイマーク、大幅安で売買終える 上場廃止へ
https://www.aviationwire.jp/archives/56282

記事によると、上場廃止の3カ月前は520円だった株価が
最終的には14円まで下落し、取引を終えたそうです。

 

価格変動リスク
メリットの項で説明したキャピタルゲインの逆で、企業の株価が、買った時よりも値下がりしてしまうリスクも、もちろん考えられます。
優良企業であったとしても
時として思わぬ形で株価が下がってしまうという事もあります。


※ちなみに・・・
 2020年のコロナショックにおける株価の上昇、下落についてまとめている記事はこちら

2020年の上昇株&下落株ランキング【全70銘柄】21年の投資戦略も解説 | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/257991

 

為替変動リスク
海外の株式に投資する場合、為替レート(円高・円安)の変動により
為替差益もしくは為替差損が生じる可能性があります。
更に、輸出企業であれば
為替が円高になるか?円安になるか?が
株式の評価が左右される要因にもなります。

 

カントリーリスク
海外の株式、および海外に進出している日本企業へ投資をする場合には
その国自体の信用リスクにも注意が必要です。
現地によって法律は異なりますし、時には、私たちが予想できないような法律の改正が
諸外国では起こり得ます。
企業活動をする上で、それぞれの国の政治、経済情勢によって
思わぬ恩恵や被害を受ける可能性が有り
それによって株価が上下することも考えられます。

株式と上手に向き合うには?

ここまで、株式投資のメリットとリスクを理解した上で、大事なことはやはり、
長期と分散
です。

 

※「長期と分散」について知りたい方はこちらも併せてご覧ください!

 

ここで、
日経平均株価と、アメリカの株価指数であるS&P500を用いていきます。

※日経平均株価とは・・・
日本経済新聞社が東証一部(日本の大企業が多く上場されている証券取引所)
に上場している企業から選んだ225銘柄の平均株価。

※S&P500とは・・・
アメリカで上場している大企業500銘柄の株価をもとに算出される株価指数

日経平均とS&P500

※出典:無料株式チャート、株式相場とトレードのアイデア — TradingView

https://jp.tradingview.com/

 

日本はバブル絶頂の1980年代後半がピークですが
S&P500は2021年1月に最高値を更新しました。

長期投資の重要性の記事で触れた「ドルコスト平均法」を用いて国内と海外の株式を
長期で分散投資をすることと、次回以降の記事で説明しますが
基本的に株価とは逆の値動きをすることで知られる、債券などの金融商品を組み合わせて
更に効果的でリスクを抑えた資産運用を心がけることが重要です。


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