【投資の大原則②】投資が必要な理由【個人ができるインフレ対策】

前回の記事では老後への備えとしてのお金の勉強の必要性を説明させていただきましたが、今回は少し違うアプローチから投資を始める必要性について説明していきます!

 

 

2022年に入ってから、テレビでニュースを見ていると「インフレ」という言葉がよく聞かれるようになりました。

2022年現在の世界情勢に起因するエネルギー価格の高騰と、折からの円安により円の価値が下がることにより、私たちの身近な食品などの物価の上昇が目立つようになってきていることが理由ですが、そんなインフレの対策として、個人ができることが資産運用なのです。

 

今回は、なぜインフレの対策に投資が重要なのか?その理由ついて説明していきます。

是非最後までお読みください!

 

インフレって何? → A.円の価値が下がること

突然ですが、「インフレ」という言葉について、どの程度知っていますか?

インフレとは、簡単に言うとモノの価値が上がり、円などの通貨(お金)の価値が下がることを言います。

 

現在、日本銀行は「デフレからの早期脱却と物価安定のもとでの持続的な経済成長の実現」のために物価安定目標を設定していて、その目標は消費者物価の前年比上昇率で2%としています。

※参考 : 2013年1月22日 日本銀行  金融政策運営の枠組みのもとでの「物価安定の目標」について

 

そんな中、冒頭でも述べたエネルギー価格の上昇を背景に、2022年4月の消費者物価指数は前年同月比2.1%の上昇でした。

物価の上昇率が2%を超えたのは、消費税の引き上げが要因となった2015年3月を除くと、2008年9月以来、13年ぶりの出来事です。

※参考 : 家計を直撃 物価上昇2%超え! NHK解説委員室

 

日本全体として、モノの価値が上がっているという状態となっていて、これからも、モノの価値は上がり、お金の価値が下がるインフレの状態は続いていくものとみられています。

インフレ(円の価値が下がること)は以前から起きている

「物価上昇」「インフレ」などの言葉がテレビのニュース番組でここまで報じられるようになったのはここ最近ですが、実は以前から物価上昇は発生しています。

 

皆さんがよく購入する「5㎏のお米」で見てみると、2015年1月時点では1,847円だったものが、2020年1月時点では、2,171円となり、5年間でおよそ320円の値上がりをしています。


お米だけで見た場合、作り手が減少しているということも考えられますが、それ以外でも、この5年間で値下がりしているモノは圧倒的に少なく、給食費ですら値上がりしている現状です。

※参考 : 小売物価統計調査による価格推移

 

しかも、まだこのインフレ政策は続いてきます。老後の生活に経済的な不安がある中、物価上昇という問題まで・・・頭が痛い問題です。

インフレからお金を守るために「投資」が必要

このインフレの状態が続いた場合、どうなってしまうのか?
10,000円を30年間持ち続けた場合を例にして見ていきましょう。


現在、10,000円で購入できるものは、
先ほどの5㎏のお米だと2,171円なので、4.6袋という計算になります。


仮に物価が年間2%ずつ上がり続けたと仮定すると、30年後、5㎏のお米の値段は

 

2,171円  →  3,900円


に値上がりすることになります。


つまり、今だったら10,000円で4.6袋のお米が買えるのに対し、30年後は2.5袋しか買えない計算になります。

同じ10,000円でもインフレが続くということは値上げが継続して行われるため、結果的に買うことができる量が減っていきます。


これは、銀行にお金を預けていても同じことが言えます。

現在の銀行金利は0.001%程度と、ほぼ無いものと同じなので、30年間預けていても数円しか増えておらず、インフレ対策としては何の意味もありません。


つまり、これからモノが値上がりしていくことを考えると、ただ貯金をしているだけではお金が減っているのと同じと言えます。

だから「お金を増やす」だけでなく、今ある「お金を守る」ためにも、投資が必要なのです!!

個人ができるインフレ対策 → 「現金」ではなく「モノ」を持つ

では、具体的にどうしたらいいのでしょうか?その答えは、これからも「お金」の価値は下がり、「モノ」の価値は上がり続けるので、「現金」ではなく「モノ」を持っておけば良いのです!!

もちろん、お米をずっと持っておくことはできないので、 増える可能性があり、現金化できる株や債券といった「証券」「不動産」を持つ必要があります。

 

個人の金融資産対比(アメリカと日本)

 

義務教育にお金の授業があるアメリカでは、このことは一般的なお話で、アメリカ人の個人金融資産のうち、 現預金はわずか13%ほどしかなく、日本の約51%と比較すると、わずか4分の1となります。


その結果、20年間で増えた個人資産で比較するとアメリカでは3.7倍あるのに対し、日本はたった1.5倍です・・・。

これから資産価値が上がるものを購入し、資産を増やす

もうお分かりだと思いますが、投資とは、「将来を見据えて価値が上がると予測できるものを購入し、資産を増やす」事なのです!


投資をすることで、将来の資産が増える、という攻撃面だけではなく、今持っているお金の価値を減らさない、という防御面でも、必要不可欠なものとなります!


現在、「毎月頑張って貯金をしている!」という人は、何のための貯金なのか、もう一度考えてみてください!


将来のために貯金をすることが、結果、将来のお金を減らすことになっていませんか?

何度も言いますが、投資は「攻め」だけではなく、「守り」の側面もあります!


改めて、自分に投資は必要か?しっかり考えてみてください。


もし自分で答えが出なければ、アーリークロスにご相談ください。

 

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